安心安全なカビ対策リフォームを実現する内装と業者選び

梅雨のジメジメとした季節、あるいは冬の寒さで結露が発生しやすい時期。
家の中の気になるカビ、放置すると健康被害や建物の劣化につながる可能性も…実は、リフォームで効果的にカビ対策をすることができます。
しかし、適切な内装選びや業者選びをしないと、せっかくのリフォームが失敗に終わることも。
そこで今回は、カビ対策リフォームで失敗しないためのポイントを解説します。
カビ対策リフォームの内装選び
防カビ建材の選び方
カビ対策リフォームにおいて、防カビ建材の選択は非常に重要です。
建材を選ぶ際には、防カビ効果の持続期間、抗菌活性値、防カビ試験結果といった性能指標を確認しましょう。
JIS Z 2911(カビ抵抗性試験)やSIAA認証(抗菌製品技術協議会)といった認証マークがあるかどうかもチェックポイントです。
さらに、防カビ加工が施されている部位、メンテナンス方法、使用可能な環境なども確認し、浴室や洗面所など湿気の多い場所には、防カビ性能の持続期間が長く、耐水性の高い建材を選びましょう。
費用は一般的な建材よりも高くなる場合が多いですが、長期間の使用を考えれば、経済的な選択となる可能性もあります。
メーカーの製品比較データなどを参考に、耐用年数とコストのバランスを考慮して選びましょう。
内装材の素材と特徴
様々な内装材にはそれぞれ特徴があり、カビへの強さも異なります。
例えば、珪藻土や漆喰、シラスといった塗り壁材は、多孔質構造により優れた吸放湿性を持ち、湿度調整に役立ちます。
エコカラットなどのデザインタイルも、微細な孔で湿度を調整する効果があります。
また、珪藻土を配合した壁紙も、吸放湿性と消臭効果を両立した選択肢です。
これらの素材は、壁全体に施工する必要はなく、カビが発生しやすい場所への部分的な使用でも効果を発揮します。
素材の特性やデザイン、予算などを考慮して最適な内装材を選びましょう。
適切な換気システム
カビの発生を防ぐためには、適切な換気が不可欠です。
24時間換気システムは、室内の湿度をコントロールし、カビの発生を抑制する重要な役割を果たします。
季節や生活スタイルに合わせた適切な換気量の調整、定期的なフィルター清掃、そして専門業者による年1回の点検が、システムの性能維持に繋がります。
給気口と排気口の配置にも注意し、家具の配置などを工夫して、室内全体に新鮮な空気が行き渡るようにしましょう。
適切な換気システムと、その運用方法を検討することは、カビ対策リフォームにおいて重要な要素です。

失敗しないリフォーム業者選び
信頼できる業者の見極め方
カビ対策リフォームを成功させるには、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。
業者を選ぶ際には、施工事例やカビ対策の実績、顧客満足度などを確認しましょう。
使用する建材や工法について具体的な説明ができる業者を選び、施工後のメンテナンス方法や定期点検、保証の条件なども明確に提示してくれる業者を選びましょう。
見積もりを依頼し、比較検討することも大切です。
単に価格だけで判断するのではなく、業者の専門性や対応の丁寧さなども総合的に判断し、信頼できる業者を選びましょう。
見積もりと契約の注意点
見積もりを比較する際には、金額だけでなく、施工内容の詳細な確認が重要です。
工事内容、使用建材、施工工程、費用内訳などを比較し、業者間で大きな価格差がある場合は、その理由をきちんと確認しましょう。
工事範囲や建材のグレードが同等であるにもかかわらず、価格に大きな差がある場合は注意が必要です。
不明な点があれば、業者に質問し、納得できるまで説明を求めましょう。
契約前に、すべての条件をしっかりと確認し、契約書に署名・捺印しましょう。
リフォーム後のアフターケア
リフォーム後のアフターケアも重要なポイントです。
信頼できる業者は、定期点検、保証期間、緊急時対応、窓口体制などを明確に提示します。
定期点検の回数、費用、項目、保証期間、保証適用条件、免責事項、緊急時の対応体制などを確認し、保証書には施工箇所の具体的な保証範囲や免責事項が明記されているかを確認しましょう。
特にカビが再発した場合の対応方針についても、事前に確認しておきましょう。
アフターケアの内容をしっかり確認することで、リフォーム後の安心を確保できます。

まとめ
カビ対策リフォームは、適切な内装材選びと信頼できる業者選びが成功の鍵となります。
防カビ建材の性能指標や認証マークを確認し、換気システムの適切な運用を心がけましょう。
業者選びでは、実績や技術力、アフターケアの内容をしっかりと確認し、見積もり内容を詳細に比較検討することが重要です。
これらの点を注意深く検討することで、快適で健康的な住まいを実現できるでしょう。
そして、定期的な点検とメンテナンスも忘れずに行い、カビの発生を防ぎましょう。